うさ犬歳時記 十一月
-
2005年11月29日
ロンブー
スモモお姉ちゃんのお帰りを玄関で出迎えたうさ犬お兄ちゃんのほんまるは、 脱ぎ捨てられたロングブーツに興味津々、 ちょとだけ試す積もりで足を入れて…
-
2004年11月28日
重量挙げ
小春日和が打ち続きお大根を漬け込むのに絶好の日和とて、 お婆ちゃんが毎年恒例の作業を開始せば、 手際良く水洗いして畑の土を落とし、 大樽に次々と塩と順に漬…
-
2003年11月30日
大猟
うさ犬の里の裏山の林の中をうさ犬弟のはなまるが パーカーのフードをいっぱいに膨らませ意気揚々と落ち葉の絨毯を踏み締めて歩く収穫の秋、 椎茸、舞茸、ナメコ、…
-
2003年11月20日
この道や
松尾芭蕉翁の句に「この道や行く人なしに秋の暮れ」があると聴いた数寄者のご隠居が、 うさ犬の里を包み込む秋に、頭巾を頭にちょいと戴き、着物に身を包み筒の袴を…
-
2002年11月29日
ギターは泣いている
11月29日は2001年にこの世を去った元ビートルズのメンバー、 ジョージ・ハリソンさんの祥月命日に、 ここうさ犬の里ではうさ犬ファミリーが彼を偲んでいる…
-
2002年11月22日
散る紅葉
今日はうさ犬兄弟はうさ犬の里の裏山の竹の柱に茅の屋根、 風が一吹きすれば吹き飛んでしまいそうな庵にお邪魔しているようです。 庵は墨衣のご老人の一人住まい…
-
2002年11月15日
羽毛蒲団
厳寒の北国から越冬の為罷り越した日の本の国とは云え、 それでもなかなかに暖かく過ごすと云う訳にはいかないもの、 とてもこれも生活の知恵か白鳥達の、首を竦め…
-
2002年11月6日
栞
なかなかに読書家のスモモお姉ちゃんは、 今日はお行儀悪く寝転がって何やら耽読中に、 突然の来客か、将又家人にお買い物を云い付けられたか、 お呼びが掛…
-
2001年11月30日
夜長
釣瓶落としに秋の陽が落ちれば長い夜がやってきた今日の今夜、 身体は疲れているはずなのに妙に目が冴えて眠れないと、 スモモお姉ちゃんはこんな時の定番、羊を数…
-
2001年11月25日
冬支度
うさ犬の里は裏山の林も近付く冬の足音に見渡せば木の葉は落ちて、 衰える陽光を補うように落ちる面積を増やした木漏れ日は褐色の絨毯を幾層にも成した足元を照ら…