うさ犬兄弟真夏の決闘と聞けば両の手には二挺拳銃かと問えば然にあらず、
弾丸満載するは今が旬の緑の縞の丸々太った体躯を半分に割れば赤々と、
更に半分が半分を半分に半分と、掌に丁度収まるサイズに落とし込め、
甘い果実に齧り付けば弾倉たる口内に弾丸装填、
顎を上げ標的に向け口を尖らせて、
頬を思いっ切り膨らませば準備完了、
狙いを定めていざや引金を引き合ううさ犬兄弟、
大いに飛び交う弾丸こそ皆様既にお判りの西瓜の種、
然れば正しく真夏ならではの決闘とは申せ、
弾丸の散乱した部屋に足を踏み入れたスモモお姉ちゃん、唖然たり。
この後の兄弟の運命こそ危うし!
夏草や兵どもが夢のあととか掃除とか。(2006/8/15)