別に急ぎの用で無し、呼び止められて、誘われ、
指差す先のソーダ水、かち割り氷もふんだんに、
炭酸の立ち上がる泡の勢いも盛んなる、青く澄んだ夏の空を冷やした如き鮮やかさ、
呼び止められたるはなまるの一目散に飛び付いて、
呼び止めたるモモ之介、何処か怪しげなる目元や如何。
既に頭を占めたる喉を通すべき涼感の、意図の儘には運ばずに、
一向に口先さえも届く気配なし。
皆様、ソーダ水の挿されたるストローの先を御覧じよ、
きつく結ばれしは固結び、流れ遮りて如何に吸おうともソーダ水の通れる道理は無し。
そうとは知らぬはなまるの何時まで続くか懸命、奮闘の巻。
只より高いものは無し、うまい話には気をつけろ、
いつもモモ之介には煮え湯を呑まされているのだから、
少しは疑うことも覚えなくっちゃ、はなまる先生。(2006/8/16)