道行くウパンダの目に留まった垣根越しの笹の葉があまりに美味しそうで、お行儀悪いけれど摘まみ食い、
スモモお姉ちゃんに見つかったら怒られちゃうなぁと負い目を感じ乍とあれば、
定まらぬ視線の泳いだ先、築地塀の向こうに又もや己を垂涎足らしむる笹を発見すれば、
普段仕込まれた躾けは何処へやら、頭の片隅の引け目も転がり落ちる勢いで身を反転、
飛び付いた背後に気配が…うさ犬はお兄ちゃんのほんまるなれば、
しまった!スモモお姉ちゃんに云い付けられちゃうかと思う間もあらず、
ほんまるが肩にも担がれたる笹の有り…。
…不図気付けば本日己が回りは笹だらけ…。
普段の付きの無さに不幸に慣れてしまったところの、あまりの過ぎた幸甚に訳が判らなくなって、
反って取り乱すウパンダの走り出し繰り返す、「今日って!?今日って!?」 …ってば、今日は七夕様!七夕様!
皆さんのお願いまで食べちゃわないでね。(2006/6/19)