口先許りではらわたが無しと云われて 粋がっていられるのは江戸っ子許り也、
皐月の鯉幟としては大空を闊歩することも侭成らぬ籠の中の鳥、座敷犬状態に
憤懣遣る方無しとて不遇を他人に知られず託っていれば、
ひょんな事から向うから腸に飛び込んできたうさ犬はほんまるの力を借りて、
遂におよげ!たいやきくんの海ならぬ、同じ青でも蒼天に漕ぎ出だせた様は正しく水を得た魚、
腹にはお兄ちゃんのほんまる、背には序でに弟のはなまるを乗せ、
念願の大空を駆け巡る鯉幟は満面の笑みを湛えます。(2006/5/5)