敬老の日の公民館のイベントか、将又頃日知り合いしあのお爺ちゃんの元か、
いそいそとお出掛け支度も整えたお婆ちゃんが、
一寸早めのバス停に着いて見れば憐れ用意のベンチは真っ二つにて、
杖突きたるも腰掛けるに若くは無けれども、
コンビニ前の若者が如く雲古座りも直掛けもはしたなくしてならず、
弱り目に祟り目とてバスも遅れ、
困惑顔にて佇立すを通り掛かりの救世主、
うさ犬お兄ちゃんほんまるがご自慢のうさ耳の塩梅良く弧を描き、
お婆ちゃんの背に回りて、どうぞお座んなさいなと促して、
腰当たりも柔らかな疲れも癒す特製うさ犬ベンチの出来上がりにて御座候。(2006/8/24)