今日は敬老の日にて候得ば、うさ犬兄弟の周りを見回すを、
何しろ大化の改新産まれの河童仙人にて一番のお年寄りは彼の他あらねば、
うさ犬兄弟は肩ぐらい揉んであげなくっちゃと申し出で候処、
余は肩は凝らねば欲すは肩揉みならずとて、別の孝行をお願い為申し候。
乞うを請けし兄弟の用意は真新しき綿布と手桶に一杯の水にて、
お兄ちゃんのほんまるが下で堅く絞り上げ、
渡した頭上のはなまるが丹念に仙人が頭のお皿を磨き上げ、
悠久の時を共に過ごした天頂が皿の艶が増すと共に、
頗る満足気な河童仙人にて御座候。(2006/9/5)